ライオンズ活動 環境の We Serve  L 宮澤公廣
           

             

We Serve 我々は奉仕する」と口にしながら20年前多摩川清掃を行った日は、天気は快晴であったが、悪臭がひどかった。2030年前の都市河川はどこでもそうだが、アカムシでさえ棲息できないようなBOD30ppmという状態であった。子供をつれて釣りに行ったときのこと、息子が初めて魚を釣り大喜びして、「パパ、早く家に帰ってママに見せよう」とはしゃいだ。私は釣れた鯉にうろこが無いのに気が付き、病のこの鯉は家につく頃には生きていないだろうと考え、息子に「この鯉は川に帰そうよ」と言うと釣った魚を持ってかえる絵本を見た彼は納得できずに涙をうかべていた。こんな不自然な環境で良いのか、私は環境管理を本業とし、コンサルタントもしている自分に、私たちが川で泳ぎ、春夏秋冬自分を育んでくれた自然を取り戻してあげなければならないと思った。
 言うまでもなく、高度経済成長で大量生産、大量消費のつけが子供の教育にも及び、心の豊かさを失ったと言える。川ばかりでない。山岳に行けば手入れのされていない野山、捨てられたゴミなど多くの環境問題のつけがある。
1977年に東京JCで環境委員長をやらせて頂いていた頃、東京都を空から都市環境分析のためセスナを飛ばし、150人のメンバーで緑地帯・道路・建物・河川を分析したことがある。緑は少なく、新宿御苑、明治神宮、日比谷公園、上野公園が目に入り、広いと思っていた道路はくねくねとまがり、河川は淀んでいるのか光沢が無かった。それもそのはず、前述したように、汚水同様でしたから、キラキラと輝きが無い。このことをきっかけに私は、森繁久彌氏、清家清氏の「東京に孫は住めない」としたシンポジウムのコーディネーターをやった。そのまとめをひとことでいうと「バランス」であり、経済成長や都市一極集中型のあり方、今日では「TMO」が推進されている。90年にはこうしたことをはじめ人類の「あるべき姿」と環境問題を学びにワシントン大学のコールダニエル教授の研究室に入り、私としての21世紀の心得として「酸欠地球の挑戦」をTBSブリタニカより出版した。それから10年が経過し、人類は、IT活用と共に地球環境はグローバルスタンダードにいなっている。それは、地球温暖化、京都議定書の二酸化炭素削減です。以前行った環境シンポジウムで「環境の安全・安心」をテーマに講演をしたが、今日、安全・安心はどの分野でも使われている。
 今は息子も国際規格のコンサルタントを行っており、環境の改善を仕事としている。彼が彼の子供と釣りに行ったら、昔見ていた絵本のように釣れた魚と共生できる環境になると信じている。