「年寄りのたわごと(その3)」  L沢井武重
           

             

「 熱海温泉・ホテル百万石にて 」
バスの旅 演歌の味を 酒で知り
お前唄え 俺は酒だよ バスの旅
一と夜だけ 百万石の バカ殿だ
若葉萌え 伊豆の山並み 海に落ち 宿の湯舟に 身を沈めたり
春霞 百万石の湯の宿は 酒と歌とで 世は更けてゆく

「 山梨県・常盤ホテルにて 」
カッポレの 踊り合わずで 愛嬌あり 甲斐路の宵の 宿の一齣
衣装ほど そろわぬ 踊りかな
投げ銭で なぐさめる カッポレ連
カッポレを 踊る心意気 よくもまあ
うちの父ちゃん 毎晩虎よ たまには ライオンになる日もある。

「 ライオンズメンバーについて あれこれ 」
ライオンも 年を経て来て 猫になり
二日酔い クリーン多摩川で 目を覚まし
若き日を 思い出させる 入会式

「 12月例会後 」
ライオンは 焼き鳥やへと 討ち入りし

「 新年例会にて 」
あら玉の つどいに誓いし ウイサーブ
梅咲きて 春まだ浅き 雪だより
立川は 災害なきを なまずに 感謝す
門松は 冥途の旅の 一里塚 残る旅路を  導き給え
立川は昔 空っ風 土ほこり 今日この頃は黄砂になやむ
金かけて 乱れ髪にす 娘達
待ちあびた 桜の花が開花した。
今年の花 目を楽します 鮮やかに 夜来の雨にて 散り急ぐなかれ
桜散り 春のあけぼの 静かなり
花むしろ 歩くに惜しき 風情あり

「 物故ライオンに捧ぐ 」
桜咲く日を 待ちかねて 遥かなる浄土へ旅たちし ライオンの友よ
ありし日の 姿思い浮かべて あわれ涙こぼれる 共に歩んできた この道

「 敬老会にて 」
敬老会 老いの落日 思い知る
乾杯を 忘れずに言う ボケの人
ボケがボケたとボケが言い
三連休 処でないわ 老後の日々
飽食の身に 痩せたいわ ないだろう

「 2〜3年前の忘年例会にて 」
破戒僧 忘年会で ACTする
禅僧が 法衣を脱げば ピエロかな
テレビにて 思いがけずに 友を見て篤農家族素顔を知った(荻田L)

「 趣味のヘボ碁について 」
楽しさも 口惜しさもある 基盤かな
口惜しさを 胸に刻むや 囲碁の道
碁敵は憎さも憎しすぐ忘れ

「 老いの身をヒシヒシと感じて 」
暑き日の 思い出浮かぶ 過ぎし日の 戦の日々の 若き日々の吾れ(南方戦線にて)
バイアグラ 馬に念仏の 年になり
落ち柿の 無残な姿 秋深し
傘寿過ぎ 名のみの春の 梅一輪

 年月の経過するのは誠に早い、特に年を重ねると、その感が一層強い。毎日の時間はなんとなく過ぎ去って、又歳を重ねてしまうのである。過ぎ去った日々の事を思い出すのに苦労する此の頃である。ライオンズクラブの1〜2年前の例会の日々を懐かしく思い出して、記憶に止めるべく書いてみました。